2020.1.11 ユニパレ 愛知公演に行きました。

表題の通りでそれ以上でも以下でもありません。

 

正直、前日まで全く気乗りしていませんでした。

どうして、一度「終わらされた」はずのユニットが、過去への釈明もなく再度思いっきり出てくるのか?

歌唱担当は今でも好きですが、もう他界した作品の楽曲を聴いて何を感じるのか?

オルスタの地下箱なのにチケ代めっちゃ高くない?

 

行くモチベーションを支えていた最大の理由は「2014年、2015年なんかから一緒に足繁く歌唱担当現場に通ったオタクと、また旅行ができるから」

愛知に住んでいるオタクも来るらしいし、それなら同窓会気分で行ってくるか。それくらいの気持ちでした。

 

道中は割愛し、開場3時間ほど前に会場前に到着すると、まだその時は人もまばらで特に思うところはありませんでした。

早目に来ていた別の方々と落ち合い、近所のホテルに荷物を置きにチェックインし、開場20分前に再度ハコに戻ると、そこで少し「往時の雰囲気」を感じました。

オルスタらしい身軽なオタクが多く、2016年頃までの歌唱担当現場に感じた「ドル現場ともアニメ現場ともつかない、チャンプルーされた自由で闊達な現場」「心の底からライブを楽しめる現場慣れした人種が多い」という雰囲気を、なかなか整列が揃わない面々から感じたのです。

 

入場から45分も待ちようやく開演すると、直感的に感じていた勘は「正しかった」ことが即座に証明されました。

騒ぐやつ、棒を振るやつ、踊るやつ、跳ねるやつ、頭を抱え号泣するやつ…

この「自由なサラダボウル」

これが見たかった。これがやりたかった。これが最盛期の歌唱担当現場だ。

 

紋切り型の画一的に作られた雰囲気ではなく、一部お決まりのようなコールなんかがありながらも、おおよそ各自が自由に、思い思いの方法でステージを楽しむ。

かといって極端に荒れているわけでもなく、オルスタのライブなら強い曲が来たらこれくらいあるよね、というくらいのモッシュやうねりが起こる程度。

静かに見たい人は端に寄ったり後ろでバーカンのドリンクを飲みながらゆったりしていたり、興奮の渦にまみれたい人は人の波を押し分けて前へ進む。

全体としては、1曲ごとに歓声がこだまする熱量へと昇華されるフロア。

 

この雰囲気に呼応するかのように投下されるセットリストも、まるで過去の単独ライブにトリップしたかのような「最初と終盤に表題曲、後は作品の流れ通りに劇中歌中心」という組み上げ。

セットリストは貼るのが面倒なので各自AIKATSU☆STARS!全盛期にもたくさん目にした、公式の「Excel直打ちセトリ画像」をご参照ください。

それでいて、無印、スターズ、(フレンズ)を跨いで曲が披露されるため、さながら武道館を縮小し、ミュージックフェスタのオルスタらしい自由さを加えたような、ステージもフロアも集大成と言わんべき雰囲気に仕上がっていてとても良かったです。

 

ユニット卒業という事象への疑念は晴れていませんが、今回のライブはあまりうるさくないレギュレーション周りや構成を含めて

「昔の歌唱担当のオタク」に対する「鎮魂」なのではないかと感じます。

 

2015年のSTAR☆ANISワンマンラッシュやMF2016、その時期のアニスかスターズが出演したコンピレーションライブ(対バン)の雰囲気が好きだった人は、きっと今回のツアーがハマると思います。

 

もう「私が好きだった歌唱担当現場」が戻ってくることはないと思っていましたが、いい意味で期待を裏切られました。

全員緩やかな一体感がありながらも個性が異なるという、「あの作品」の作中で雄弁に述べられている雰囲気が、そして勢いが、この現場にはありました。

 

最近足が遠のいてた人も、もしよかったら来てみてください。チケットは激戦だしやっぱりちょっと高いですが…

憑き物が落ちたかのように、楽しかったです。

 

 

あと演者や楽曲に対する感想を少し述べますと…

わか様の縦横無尽なフロア煽りが健在で一撃でやられました

松岡のソウルマリオネット、お前…

ドリームバルーンでふうりさん(小さい)が虹をくぐる伝統芸で号泣

新チョコを「踊れる人間」は本物の信用

 

こんなところです。

ではまたどこかの会場でお会いしましょう。

 

*1/17追記

レギュ強化されました。

実効力はあまりなさそうですけど、落ち着きそうですね。

モッシュと勘違いしたタックルがなくなればいいです。